北海道製菓(函館市亀田町、宮本正社長)のロングセラー菓子「北海道かぼちゃカンパン」(税込み486円)が21日、パッケージを一新して発売を始めた。既存商品に対し、地元デザイナーが新たな包装案を提案して展示する「函館パッケージ展2019」で選ばれた作品を採用。宮本社長は「商品の魅力を引き立ててくれている。手に取る機会が少なかった若い人たちにも気軽に購入してもらえれば」と期待を込める。
地元商品のブランド力向上とデザイン産業の発展を目的に市が初開催。かぼちゃカンパンには12点の応募があり、市内のデザイン会社「アリエル」(瀬尾信雄社長)から委託された、函館出身で雑貨ブランドSWIMMERの元デザイナー、ひづめみか~るさんがカボチャをモチーフにイラストを手掛けた作品が採用された。
みか~るさんは「自然で優しい味わいのカンパンなので、優しい笑顔になったらいいなと思ってデザインした。カボチャ型の箱もほかにはないかわいさ」とパッケージの魅力を語る。
かぼちゃカンパンは、道内産のカボチャ、てんさい糖、小麦粉を使った素朴な味わいが人気。パッケージのリニューアルに際して22グラム入り6袋の小分けにした。宮本社長は「添加物が入っていないので安心して食べてもらえる。備蓄品のイメージも強いが日常のお菓子としても楽しめ、小分けになっているので土産品にも最適。カボチャのキャラクターも目を引くので、今から反応が楽しみ」と笑顔を見せる。
新パッケージのかぼちゃカンパンは市内のお土産店などで販売中で、随時販売地区を増やす予定。問い合わせは同社(0138・41・6575)へ。(小杉貴洋)