イカ塩辛を使ったスペイン料理「アヒージョ」のもとが、このほど登場した。函館市弁天町の水産加工業「小田島水産食品」(小田島隆社長)が開発した「塩辛de(で)アヒージョ」。野菜や魚介類などの具材があれば、家庭で簡単に本格的スペイン料理が出来上がる。土産品にもぴったりで、函館を訪れる観光客にもアピールする考えだ。
同社の塩辛は木だるで熟成するため、うま味が強い。この特性を生かし、アヒージョを塩辛で味付けする食べ方を提案。レシピの〝進化系〟として今回、調味料の開発に成功した。
材料はオリーブオイル、赤トウガラシ、ニンニク、かんずり入り塩辛。オリーブオイルを冷やすと固まる性質を使い、固めたオリーブオイルの上に塩辛と薬味をのせた。見た目にもきれいで「商品価値がぐんと高まった」(小田島社長)という。
1回使い切りで、3~4人前。冷凍品で、保存期間は60日。常温解凍後にフライパンに塩辛deアヒージョを入れ、野菜、魚介類を加えて調理する。
若者にも受け入れられるよう、おしゃれな瓶を採用、ラッピングして販売する。150グラム入りで、価格は1300円(税別)。
小田島社長(67)は「料理店からもお墨付きをもらった自信作。アヒージョ効果で塩辛の消費拡大につなげたい」と話している。
問い合わせは同社(0138・22・4312)へ。(山崎大和)