菓子製造・販売業の「鈴木栄光堂」(岐阜県大垣市)は2月1日、同社グループの老舗菓子店「千秋庵総本家」(函館市宝来町)の市外初の直営店「東京有楽町店」を開店する。
新店舗は東京交通会館(千代田区有楽町)の地下1階で、売り場面積は10・2平方メートル。開店時は、道南産の小豆「大納言」を使用した「どらやき」、白玉粉と小麦粉をバターと牛乳で練り上げたせんべい「元祖山親爺」、十勝産小豆のこしあんを使ったカステラ饅頭「函館散歩」の3種類を売り出す。
千秋庵総本家は1860(万延元)年創業。市内に直営店4店舗を展開しており、地元の食材を使用したこだわりの和洋菓子を製造販売している。2017年に前経営者の後継者難のため、鈴木栄光堂が買収した。
同社は東京や大阪のほか、上海やベトナムなど海外にもグループ会社があり、担当者は「将来的に千秋庵総本家の商品を海外に売り込んでいきたい」としている。(金子真人)