物流停滞による入荷停止で品薄が続いていた棒二森屋の「おいでやす大京都まつり」は11日、空輸と鉄道輸送を経て生八つ橋などの商品が会場へと届いた。同店は「ようやく商品を補充できた。12日は最終日だが、棒二森屋での最後の京都まつりをぜひ楽しんで」と呼びかける。
今回は食品関連から40店、工芸品から14店の54店が出店。イベントを運営する京都府物産協会京都のれん会によると、地震発生直後から支援物資の輸送が優先され、同イベントの商品は条件付き輸送となっていた。伊丹空港から羽田、新千歳空港を経由し、JR貨物を利用してこの日、ようやく商品を並べられたという。
「お客さまから商品の入荷状況に関する問い合わせが数多くあった」と同店。生八つ橋や生麩(ふ)、うどんなど京都を代表する品がようやく会場に並び、大勢の客で開店直後からにぎわった。同協会事務局の北村千寿さんは「会場に来ていただくだけで京都を巡ることができる。おいでやす」と来場を呼び掛けている。イベントは午前10時から午後5時まで。(野口賢清)