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はこだてわいん、自社畑でブドウ栽培着手へ

 【七飯】はこだてわいん(上藤城)は4月から、本社近くの農地約1・5ヘクタールに自社の畑を設け、ワイン用のブドウ栽培を始める。10月から適用のワインラベルの表示基準変更、原料の国産需要の高まりなどを受け自社栽培を決定。この栽培をきっかけに、町内や道南の農家にブドウ栽培のノウハウを提供し、契約農家の拡大につなげたい考え。
 かつて野菜栽培をしていた休耕地を借りて、昨年から整備を進めてきた。これまでも町内で各品種の試験栽培を行っており、生育状況のデータなどから、同社主力商品「年輪(ねんりん)」の原材料となるカベルネソーヴィニヨン(赤ワイン)とシャルドネ(白)の2種類を栽培する。事業費は約1000万円。
 畑は上藤城の傾斜地にあり、土の中に大きな石が多く含まれるため水はけがよく、試験栽培中の2種も順調に育っているという。苗木は段階的に植えていき、最終的には計3750本で、ブドウ約15トンの収穫を見込む。収穫できる大きさに育つまで最低3年ほどかかるため、ワインの醸造などを含めて5年後の23年の販売開始を目指す。
 同社は現在、原料の6割が国産、4割を輸入している。うち国産の大半は後志管内余市町の契約農家から仕入れているが、全国的に国産需要が高まり、原材料の確保が困難になっている。また10月以降、ワインラベルに産地名を表示するためには「地名が示す範囲内にブドウ収穫地と醸造地がある」といった国の基準に従う必要もあり、自社での栽培を決断した。ただ、自社畑分の収穫のみでは現在の製造本数を維持できないため、契約農家からの仕入れは継続。すでにラベルから「函館」「はこだて」などの表示を削除して対応している。
 同社の狙いとしては、自社の畑で栽培方法などを検証し、そのノウハウを地元農家らに開示。地域全体でブドウ栽培を発展させ、近郊に契約農家を増やしていく考え。同社の渡辺富章企画室長は「『果樹のまち、七飯町』を発信して道南の原材料を確保し、地元のワインを広く楽しんでもらいたい。畑は見晴らしもよく、見慣れない栽培風景だと思うので、観光果樹園のようにお客様に足を運んでもらえるようにできれば」、畑の整備に携わる製造部の加持正和係長も「自社として大きな取り組みなので何としても成功させたい。この土地に合った原材料を育てていく」と意気込む。(蝦名達也)










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