【鹿部】水産加工業の一印高田水産(高田大成社長)が手掛ける人気商品「Petit(プティ)シリーズ」に、第4弾「漁師さんのおにぎり たらこ」が仲間入りした。少人数世帯や若者をターゲットに、町特産のタラコの切れ子150グラムを詰めた食べきりサイズ。同社は「タラコを気軽に味わってほしい」とPRしている。
同シリーズは手ごろな量と価格が特長で、これまで「明太子」「醤油(しょうゆ)たらこ」「ホタテ」を発売している。
同社のタラコの切れ子は340グラム入りで、客から「少量の商品が欲しい」と要望があったのを機に商品化を決めた。高田未花専務は「量が多いと、余ったタラコを再冷凍した際に水分が出て味が落ちてしまう。少量なら、おいしいまま食べてもらえる」と話す。
噴火湾産のタラコを手作業で選別、包装する。調味液を使用していないため解凍しても水っぽくなく、本来のタラコの味が楽しめるという。パッケージは、和風が多い水産加工品の中で独自性を出そうとダイヤモンド型のシールを貼り、若者や女性が手に取りやすいよう工夫している。
商品名には、漁師への感謝と敬意を込めた。直売所を訪れたスケソウダラ漁師が、同社のタラコを入れたおにぎりを持って漁に出ていることを聞き「命がけで漁に出る漁師さんのエネルギーになっていると分かり、うれしかった」と高田専務。「今後も試作を重ね、シリーズの商品を増やしていきたい」と意気込む。
道の駅しかべ間歇泉公園で700円(税込み)、丸井今井函館店で650円。今月21~27日に丸井今井函館店で行われる「鹿部町フェア」に並ぶ予定。(稲船優香)