函館空港ビルデング(水島良治社長)は、道南産のさつまいも「紅あずま」を使用した「函館いも羊羹(ようかん)」を発売した。糖度が高い素材を工夫して甘さを引き出したのが特徴で、3本入りのうち1本は、函館近郊産の大粒で良質な大納言小豆も使用。函館ブランドとして知名度を上げ、土産品需要の取り込みを狙う。
はこだて雇用創造推進協議会(会長・谷口諭函館市経済部長)との共同開発商品で、和洋菓子店の「はこだて柳屋」(万代町)が製造。12日から函館空港国内線旅客ターミナル内の土産店「函と館」で販売を始めた。
生食用のさつまいもは、栽培技術の進歩で5年ほど前から道南でも生産がスタート。紅あずまの生産者はまだ少ないが、寒暖の差が大きいことで、他地域のさつまいもと比べて糖度が3~4度高くなるという。
甘くなりすぎないよう試行錯誤を重ね、ザラメの一種である中ザラ糖を使って風味を際立たせた。「プレーン」2本と「大納言入り」の1本を箱詰めし、レトロ感のあるパッケージで包んだ。函館空港ビルデングは「6月以降の繁忙期に向けて今から認知度を高め、函館ならではの商品として喜ばれるようにしたい」としている。
1個2268円(税込み)。3本セットで各190グラム入り。問い合わせは同社(0138・57・8884)へ。(山田大輔)