函館短大(澤辺桃子学長)食物栄養学科2年生は「北海道味の素」(札幌)と共に地元食材を活用した減塩レシピ6品を考案した。20日からアークスグループの道南ラルズ(今野伸社長)の18店舗にPRブースを設置。26日にはスーパーアークス千代台店と港町店の店頭に学生が立ち、来店客にこだわりのレシピを発信した。
日本人が抱える塩分の過剰摂取という栄養課題の解決に向け、2年生約55人が課題解決型授業「教養ゼミナール」の一環で開発。担当教員のもと、6つのグループに分かれ、5月から試作や試食を重ねてきた。
味の素ではうまみやだしを効かせたおいしい減塩を提案する取り組み「スマ塩」を展開。学生は同社の減塩レシピを参考に、ニラシューマイ、タラの包み蒸し、カボチャのコロッケなど道南名産の食材を使ったレシピを考案。味の素の塩分控えめのうまみ調味料やコンソメを活用することで塩分摂取量を抑えている。
ブースではレシピを紹介するポップを掲示しているか、材料や作り方をまとめたリーフレットを用意。26日は学生が店頭で来店客に配付し、減塩レシピの普及を図った。
千代台店での店頭イベントでは、道南ラルズの今野社長があいさつし「レシピを通じ、地域住民の健康維持に貢献したい」と力を込めた。
PRブース設置は30日まで。同科の鎌田萌花さん(20)は「だしやうまみ調味料で、減塩の味の物足りなさを補えることを学んだ。家庭でも気軽に作れるレシピとなっているのでぜひ参考にしてほしい」と話していた。(飯尾遼太)