道中小企業家同友会函館支部の9月例会が9月26日、フォーポイントバイシェラトン函館で開かれた。会員ら約90人が参加し、地元経営者ら3人が、障害者と共生する職場づくりなどの取り組みを紹介した。
食品製造業マルトミ松前商店(函館市)の松前富弥代表の発表では、障害者雇用の取り組みを紹介。同社では4人の障害者を雇用しており、このうち20代の従業員は社歴の長さから、工場長を務めているなどと説明した。「障害者の労働力は『お手伝い』になりがちだが、周りが協力してあげることが大事。きちんと指導すれば立派な戦力になってくれる」と話す。
健常者と障害者が一緒に働くことで、「ときには他の従業員が本気で怒ることもある。耐えられずに辞めてしまう人もいるが、障害者と健常者を区別せず、同じ扱いで接することで、信頼関係が生まれる」と話し、その結果「会社の多様性が向上する」などと説明した。
取り組みの発表が終わると、参加者がグループごとに分かれて討論し、感想や質問を出し合い理解を深めた。(野口賢清)