アパホテルを展開するアパグループ(東京)は20日、函館市大手町の「アクアガーデンホテル函館」を取得し、函館に初進出すると発表した。5月31日に「アパホテル函館駅前」として開業する予定で、その後は同社が提唱する新都市型ホテルの仕様に向け、順次リニューアルを進めていく計画だ。
建物は鉄骨造り地上9階建て。延べ床面積3717平方メートルに客室128室ほかレストランを備える。JR函館駅から徒歩5分で、函館朝市やベイエリアなどの観光名所も近い。
オープンに合わせ、全客室に50型以上の大型液晶テレビの設置や高速のWi―Fi(無線LAN)環境整備、寝具を高級羽毛布団仕様に変更するなどのリニューアルを進めていく。また予約状況などを踏まえ、できるだけ早い時期にエントランスやロビーなどの改装工事にも着手するという。
同社は函館進出について「北海道新幹線開業により、ビジネスや観光客、インバウンド需要の期待が高まる中、1500万人を超えるアパカードの累積会員数などを背景に集客を図っていきたい」とし、今後の函館を含む道内でのホテル展開については「良い案件があれば積極的に進めていきたい」との考えを示している。(金子真人)