サッカーJ1の横浜F・マリノスは7月29日、函館市出身の村上悠緋選手(20、関東学院大3年)の来季加入内定を発表した。JFA・Jリーグ特別指定選手に認定され、学生のまま試合に出場できる。
村上選手は中の沢小1年に桔梗少年団でサッカーを始めた。小学6年にクラブチームのフロンティアトルナーレFCU―12に所属し、フットサルの全国大会に出場を果たした。桔梗中時代も同U―15で活動。高校は北海道大谷室蘭に進み、2年生で10番を背負ってFW(フォワード)としてインターハイ出場に貢献した。大学では昨年、関東大学2部リーグで20点を挙げて得点王に輝いていた。
村上選手の母・よしえさん(44)は30日に無料通信アプリLINEで「これまで迷惑をかけた」と感謝され、「ここからが勝負だから頑張ります」と報告を受けた。よしえさんは「ずっと信じて応援してきた。これまで苦労してきたが、あきらめずに夢を追い続けてきてきたので、本当に良かった」と感慨深げに語った。
小、中学時代を過ごしたフロンティアトルナーレFCU―15の保科政翔監督(27)は「年に1回は顔を出してくれていたので子どもたちにとっても身近な選手がプロになるのは励みになる」と喜ぶ。当時小学生の監督として指導した太田浩司コーチ(51)は「当時からセンスのある選手で、サッカーに対して真摯に向き合い努力していた。厳しい世界だが、自分の良さを生かしてほしい」と活躍に期待を寄せた。(小林省悟)