パリパラリンピック、車いすラグビー決勝(日本時間3日)で米国を破り金メダルを獲得した日本代表で、長年エースとして活躍する池崎大輔選手(46、三菱商事/BLITZ)の出身地、函館市ではお祝いムードが高まった。市総合福祉センターでは「祝金メダル」と書かれた垂れ幕が登場し、かつての仲間や函館市社会福祉協議会(市社協)の職員が拍手で健闘をたたえた。
池崎選手は岩見沢高等養護学校2年の時に車いすバスケットボールを始めた。20代後半で函館に戻り「ハダーズ函館元町ライオンズWBC」に加入。3~4年プレーした。山田行広代表は「金メダル獲得に主力となった選手はいるが、池崎がいなければ今の日本代表の攻撃力はなかった。今まで負けて泣いていたが、勝ってうれし涙は初めて見た。自分もうれしかった」と話した。午後には池崎選手から、応援へのお礼とすぐにでも函館へ行きたいとLINEでメッセージが届いたという。
車いすバスケットボールの次世代日本代表選手として注目されるハダーズの岩田晋作さん(20、函館高専5年)は「パラリンピックに出場することが偉大で、所属していたチームでプレーできるのは誇らしい。自分もあのような舞台を目指す」と話していた。
同センターには、8月に行われた総合福祉センターまつりで応援メッセージを募るボードを設置。「函館市民全員で応援しています」などと書かれた紙が貼られ、山田さんがLINEで送信すると感謝の言葉が返信されたという。メダル獲得を祝うボードには「努力する姿に感動しました」などと書かれている。市社協は、ボードはしばらくの間設置するという。
また、大泉潤市長は「金メダル獲得、誠におめでとうございます。3大会連続でメダリストとなられた池崎選手の素晴らしいプレーは、函館市民の誇りです。感動をありがとうございます」とコメントした。(山崎純一)