函館八幡宮(谷地頭町)の剣道場「函館神威(しんい)館」(館長・川見順春宮司)は6日夜、今年の初稽古を行った。境内を参拝して1年間の必勝を祈願。1時間半ほど汗を流し、新年の誓いを胸に竹刀を振った。
例年は1日に元旦稽古会を行うが、新型コロナウイルス感染防止で参拝客との接触を避けるため、開催を控えていた。
初稽古を前に、年長から中学3年生の館生24人や指導者、保護者、卒業生ら約50人が参拝。健康と好成績を願う祈祷を受け、疫病を払うとされる「からす団扇(うちわ)」のシールを貼ったマスクを受け取った。
川見館長は「コロナに打ち勝って、神威館の名が全国に知れ渡るよう強くなってほしい」、加茂国興師範も「新年を迎え、新たな決意を大事に頑張っていこう」と激励。道場では9日ぶりの練習を行い、竹刀がぶつかる音と掛け声が響いた。
年男として館生代表で玉串をささげた堀内拓夢君(浜分小5年)は「昨年はコロナで大会がなくてさみしかった。もっと技を磨いて、昨年の分まで良い成績を残したい」と意気込んでいた。(稲船優香)