日本パラ陸上競技連盟は10日、8月に開幕を予定する東京パラリンピックの陸上日本代表に、七飯町生まれで函館本通中出身の辻沙絵選手(26=日体大教)らが内定したと発表した。辻選手は前回リオデジャネイロ大会に続き2大会連続となる。
辻選手は4月1日付の世界ランキングで東京パラ出場権を獲得した。リオ大会では400メートル(上肢障害T47)で銅メダルをに輝き、今年4月に香川県で開かれた陸上のジャパンパラ大会の同種目では58秒45の日本新記録をマークしている。辻選手は日本パラ陸連を通じ「自分自身がコントロールできることにフォーカスし、大会本番まで最大限の準備をして試合に挑みたい」とコメントを発表した。
函館市の工藤寿樹市長は「誠におめでとうございます。本市出身者を日本代表選手として輩出するということは、市民にとって大きな誇りであり、子どもたちに夢と希望を与え、スポーツの振興・発展につながるものと確信します。大会出場の際には大舞台でも臆することなく、これまで培ってきた力を存分に発揮し、大いに活躍されることを期待します」とコメントし、市では今後、応援幕を制作するという。
辻選手後援会の立蔵義春会長は「出場すると思っていたが、心からおめでとうを言いたい。記録が伸びており、この調子でリオよりいい色のメダル獲得に向け頑張ってほしい。後援会としても応援準備を進めたい」と話している。(山崎純一)