■遺愛女子高校講師・古地パメラさん(39)
フランスでは12月31日に友人と一緒に料理やシャンパンを楽しみながら新年を迎えるため、1月1日は家でゆっくりと過ごします。日本では正月三が日は休日ですが、フランスでは2日から平日と捉えますので、働いている人も多いです。
イエス・キリストが神の子として見出されたことを祝う「公現祭」の1月6日にはフランス伝統の菓子、ガレット・デ・ロワを家族や友人とともに食べます。丸いホール状で卵、砂糖、アーモンドパウダーのみを使って作るシンプルな味です。菓子の中には「フェーブ」と呼ばれる小さい陶器の人形が入っています。切り分けた菓子の中に人形が入っていたら、王冠が贈られ、幸運が訪れると言われています。
冬の時期にはもう15年ほど帰っていませんが、また家族と楽しい時間を過ごしたいですね。(聞き手・飯尾遼太)