函館出身ロックバンド「GLAY」メンバーのイラストを描いたデザインマンホールのふた5種類が28日から、函館市内5カ所に路面設置された。27日には、制作を企画した市排水設備指定業者協同組合の木村謙一理事長ら4人が市役所に大泉潤市長を表敬訪問し、地元ゆかりの特別マンホールを通じたまちの魅力向上に期待を込めたほか、次のプロジェクトにも意欲を示した。
GLAYマンホールは、地域の下水道を維持管理する組合が昨年、組合の設立50周年を記念し発案。メンバーの所属事務所などから協力を得て出来上がり、函館の活性化につなげるため、市に寄贈した。
伊藤誠副理事長が市長に取り組みの経緯を説明した中で、マンホールの制作について「夢のようなプロジェクトを考案し企画書を提出したところ、GLAYメンバーの皆さんから“函館市の活性化になれば”と快諾してもらった」と述べた。市長は「市民にとってもファンにとっても素晴らしいプレゼントになった」と感謝を伝えた上で「新しい観光名所でもあり、市民の誇るべき場所が増えた」とアイデアに敬意を表した。木村理事長は「また新たなデザインを企画し寄贈したい」と話した。
GLAYのTERUさん、TAKUROさん、JIROさん、HISASHIさん一人ずつのデザインと、4人が集合したデザインのマンホール計5個は、函館駅前周辺や金森赤レンガ倉庫群周辺、五稜郭タワー周辺、緑の島、はこだてグリーンプラザの路面で見ることができる。設置は2029年11月までで、冬季は除雪の影響で破損などの恐れがあるため休止する。(竹田 亘)