日本航空(JAL)は19日、地域活性化を目的に同社が展開する「新ジャパンプロジェクト」の一環として、来年1月の1カ月間、機内誌や機内食を通じて函館の魅力をPRすると発表した。(野口賢清)
自治体とのタイアップを通じて観光需要の創出につなげようと、2011年から始まった取り組みで、函館が特集されるのは15年2月に続き2度目。
今回は、国内線ファーストクラスの機内食のうち、夕食に函館市柏木町のフランス料理店「ロワゾー・パー・マツナガ」(松永和之オーナーシェフ)が監修した3種類のメニューを、時期や路線別に提供する。料理は「ミルクウインナーと駒ケ岳ポークのカスレ」など、道産食材を数多く使用。松永シェフによると、メニューは親しみやすいようフランスの家庭料理をテーマにしているという。
機内食ではこのほか羽田空港を発着する同クラスの昼食に、函館洋菓子スナッフルスの「ティラミスオムレット」、千秋庵総本家の「函館散歩」を提供する。
また、機内誌「スカイワード」で函館の海の幸や春の味覚、冬ならではの魅力などを紹介。機内ビデオではハリストス正教会や五稜郭タワーといった観光スポットを放映する。
竹葉新葉亭で同日、機内食の試食会が開かれ、函館市の谷口諭副市長やJAL北海道地区の山崎賢太郎支配人らが一足先に料理を味わった。料理を監修した松永シェフは「フランス料理を大前提に道産食材を使うことを意識した。フランス料理を味わいながら道の魅力を感じてほしい」と話していた。