【北斗】大型連休に入り、3月26日の北海道新幹線開業に合わせて営業を始めた新函館北斗駅前のレンタカー店では、利用客が急増している。多い日で1日70件の予約が入っている店舗もあり、同駅から車を使って道内を周遊する需要の高さをうかがわせている。
同駅付近にはレンタカー会社8社が進出。市総務部企画課がまとめた2次交通に関する調査によると、開業日の利用は全社で約360件あったが、以降は観光閑散期ということもあり、3月27日は約90件、同28日は約20件と利用は低迷していた。
トヨタレンタカーは大型連休期間中、1日平均でこれまでの5倍を超える約70件の予約が入っているという。新函館北斗駅前店の安達萌夏さんは「満車が続いてフル稼働の状態。予約なしで来店したお客さまは、残念ながら断らざるを得ない状況です」と話す。
オリックスレンタカーは多い日で約50件の申し込みがあったといい、新函館北斗駅前店の担当者は「ファミリーの利用が急激に増えた」とする。
駅レンタカーは4月29日、これまでで最多となる52台の利用があった。新函館北斗営業所の笠原久生店長は「年配の夫婦や家族連れの利用が多く、新千歳空港で乗り捨てる方が3、4割。想定よりは若干少なめだが、夏場は80台くらいの稼働を目指したい」としている。
5月1日に家族4人でレンタカー店を訪れた埼玉県の蔭割(かげわり)高広さん(35)は、「4泊5日で札幌や富良野を巡り、新千歳空港から飛行機で戻る予定。北海道は2回目ですが、楽しみです」と笑顔で話していた。
各社は利用のピークは過ぎたとみており、「5~8日に返却が集中する」としている。 (山田大輔)