【七飯】男爵倶楽部(函館市大手町、木村孝二社長)が、町の民間活力導入事業の審査を経て実現した商業施設「男爵ラウンジ」が25日、道の駅「なないろ・ななえ」横にオープンした。初日から多くの来場客でにぎわい、同施設の木村太郎常務は「ミュージアム一体型の商業施設として、七飯町を盛り上げたい」と期待を込める。
オープニングセレモニーでは、宮田東副町長が「七飯の特産品である、リンゴとジャガイモをイメージした施設が横に並んだ歴史的瞬間。地域のにぎわい創出を期待している」とあいさつ。その後、町商工会の川又修治会長ら5人がテープカットに臨んだ。
施設内には、七飯で男爵イモを生んだ川田龍吉男爵(1856―1951年)が実際に使った農具や家具など約500点を並べる。川田男爵が金庫に保管していた、英国の恋人ジェニー・エディーを差出人としたラブレターも展示。いずれも、2014年まで北斗市当別で運営していた男爵資料館から移設した。
オリジナルスイーツ「男爵チーズケーキ」(税込み1500円)や地元商品を中心に、道産の食品や雑貨を販売するほか、レストランでは男爵イモを使ったフライドポテトやコロッケを振る舞う。
来店客第1号は、函館市亀田町の会社員、倉本祥五さん(41)。「男爵コロッケがおいしい。昆布館と道の駅に次ぐおしゃれな施設が誕生し、道の駅エリアがさらに盛り上がってくれたら」と笑顔で話していた。(柳元貴成)