交通新聞社(東京)などが発行する3月号の時刻表の販売が22日、函館市内の書店などで始まった。北海道新幹線のダイヤが初めて登場する時刻表は記念に買い求める多数の客が見込まれることから、一部の店舗では通常より多めに仕入れるなど需要にそなえている。
輸送などの関係で、市内では発売日から2日遅れて店頭に並んだ。JTBパブリッシングが発行する時刻表の表紙には、北海道新幹線車両「H5系」が疾走する写真が起用されている。
石川町の函館蔦屋書店は、通常時期と比べて仕入れ数を3倍に増加。全4種の時刻表を50冊以上並べた。コンシェルジュの福島誠さんは「3月号の売れ行きも期待しているが、北陸新幹線が開業した金沢市では4月号が爆発的に売れたようだ」と話し、来月はさらに入荷数を増やしてイベントなどで紹介する予定だ。
3月号の時刻表には、新幹線開業にともない廃止となる特急「白鳥」(函館―青森間)などのダイヤも記載。新幹線のダイヤと同時に紹介されるのは3月号のみで、鉄道ファンらから人気を集めそうだ。(山田大輔)