3月26日に開業する北海道新幹線の指定席切符が今月26日午前10時に発売される。他地区の例を基にすると一番列車は1分以内に完売となることが予想され、開業日の指定券が〝プラチナチケット〟となるのは必至だ。一斉発売に先がけ、JR東日本はインターネットを通じて特急券の予約ができる「えきねっと」で、19日午前5時半から事前受け付けを開始する。
JR西日本によると、昨年3月に開業した北陸新幹線では、東京―金沢間を最速で結ぶ「かがやき」の初便の指定席券が25秒で完売。最上級車両「グランクラス」は、開業日に運行した31往復の1116席が20分以内に売り切れたという。
26日から全国の「みどりの窓口」などで一斉発売となる北海道新幹線の一番列車のチケットは、旅行会社の団体枠がない。入手できるかどうかは発売後の一瞬の差で決まることから、JRの駅窓口には当日、多くの希望者が殺到することが想定される。JR北海道は「張り紙などを通じて発売日前日から並ばないよう呼び掛け、混雑緩和策についても検討したい」とする。
一方、「えきねっと」は会員登録後に予約申し込みが可能となり、窓口に並ぶ手間は省けるが座席を確約するものではない。座席の割り当ては、26日午前10時から窓口販売分と同時に機械的に行われ、予約成立の可否はメールで通知される。
開業日に新函館北斗駅を発着する新幹線は、臨時便3本を加えて16往復32本。始発は、上りが新函館北斗午前6時35分の「はやぶさ10号」、下りは新青森発の「はやて91号」と東京発の「はやぶさ1号」で、ともに同6時32分に出発する。(山田大輔)