3月26日の北海道新幹線開業を前に、JR北海道は13日、一般向けの試乗会を初めて開催した。この日の初回には沿線住民や鉄道ファンら546人が乗車し、新函館北斗―木古内間(35・5キロ)で、新幹線の乗り心地や車窓からの景色を一足先に楽しんだ。
13日の初回は午前10時にH5系車両(10両編成)が新函館北斗駅を出発。ホームではJR北海道の職員らが手旗や横断幕を持って参加者を見送った。
列車は最高時速260キロで走行し、12分で木古内駅に到着。江差町の有志が郷土芸能「餅つきばやし」の披露などで歓迎した。折り返して新函館北斗駅に戻った参加者は、新幹線の加速を体感し、一様に興奮した様子だった。
家族4人で乗車した道教育大附属函館小学校5年の横山侑平君(11)=七飯町=は「とにかく速かった。4月に新幹線で仙台に行く予定なので、今度は青函トンネルを通るのが楽しみ」と笑顔で話していた。
試乗会は14日まで計5回実施し、倍率9・4倍の抽選で選ばれた計3000人が参加する。(金子真人)