【北斗】今季の北斗市沿岸のホッキ漁が16日に始まった。上磯郡漁協上磯支所の漁師が市飯生の北斗漁港を出漁し、先に長い爪の付いた長さ6~8メートルの「ホコ」で海底を探り、伝統的な「突き漁」で丸々と育ったホッキを漁獲した。漁期は来年3月まで。
ホッキ漁は産卵期の4、5月を禁漁期間と定めており、今年も例年通り6月中旬に解禁した。この日は風が強く波の高い中、午前8時ごろから七重浜沖付近に出漁。同11時ごろ漁を終えて戻り、ホッキの入ったケースを荷揚げした。漁業者の一人は「天候の関係で今日の水揚量は少なかったが、ホッキは大きく立派に育っている」と話した。
同支所によると、おととしの市内でのホッキ水揚げは30トンで1066万円を売り上げ、昨年は20トン、890万円を売り上げた。同支所は「新型コロナの影響で売り上げが減っているが、9センチ以上のホッキだけを選んで漁獲し、資源保護、環境に配慮しながら漁をしている」と話す。漁獲されたホッキは函館、北斗の店頭に並び、市では「ホッキしゅうまい、ホッキカレーなど北斗の特産品を味わって」とPRしている。(神部 造)