【北斗】上磯郡漁協上磯支所の今季のホッキ漁が13日、北斗市沿岸で始まった。磯舟に乗った漁師が伝統的な「突き漁」で丸々と成長したホッキを水揚げした。
ホッキ漁は産卵期の4、5月を禁漁期間と定めており、今年も例年通り6月中旬に合わせて解禁した。
初日は19隻が出漁。漁師は専用の漁具「ヤス」を取り付けた約5メートルの矛(ほこ)を使い、海底の貝を一つ一つ採取した。午前11時ごろ、漁を終えた漁師が飯生の北斗漁港に次々と接岸し、採取したホッキを水揚げしていた。
同支所によると、初日の水揚げは例年よりも少なめの約250キロにとどまった。14日以降、函館、北斗市内の店頭に並ぶ。同支所は「資源保護、環境に配慮しながら漁をしている。北斗のホッキは甘くて、実入りが良いのでたくさんの人に食べてほしい」とPRする。漁期は来年3月末まで。(鈴木 潤)