昨年12月に漁期を終えた渡島管内での今季の秋サケ定置網漁は、漁獲量(12月31日現在、速報値)が前年比13・3%減の96万1965匹、漁獲金額が4・9%増の19億3379万円となった。漁獲量は3年ぶりに100万匹を割り、品薄による単価上昇のため、金額が上昇した。
渡島海区漁業調整委員会によると、漁獲量は噴火湾(長万部漁協~砂原漁協)が23・6%減の34万7367匹、南太平洋(鹿部漁協~えさん漁協椴法華支所)が8・2%減の28万6889匹、海峡東部(椴法華支所除くえさん漁協~函館市漁協)が14・8%増の19万365匹、海峡西部(上磯郡漁協~松前さくら漁協白神岬)が22・3%減の13万7285匹、日本海南部(松前さくら漁協白神岬以西)が65・3%減の59匹。
金額は噴火湾が8・1%減の6億1668万円、南太平洋が24・1%増の6億9464万円、海峡東部が23・9%増の3億7624万円、海峡西部が20・4%減の2億4616万円、日本海南部が72・9%減の6万円。
同委員会は「数量的に多くはないが、単価高に支えられた。尾数は全道の落ち込み(3割減)に比べると健闘した」としている。
全道の漁獲量は29・4%減の2347万5465匹、金額は12・3%減の502億455万円だった。道内に相次いで上陸・接近した台風の影響で定置網が破損して漁期開始が遅れたことや、海水温が高くサケが沿岸に寄らなかったことなどが響いた。(山崎大和)