函館市議会第1回定例会は13日、本会議を再開。予算特別委員会(斉藤明男委員長)に付託していた2017年度一般会計予算案など、議案63件を原案通り可決した。また、議員定数を現在の30人から3人減らす条例の一部改正案が追加提案され、賛成多数で可決した。
議員定数の削減は、賛同する市政クラブ10人、民主・市民ネット6人、公明党4人の計20人が議員提案。他都市を上回る急激なペースで人口減少が進み、市の財政運営が一段と厳しさを増す中、議員自ら身を切る姿勢を示すことが必要だと判断した。議員定数の削減は2010年以来7年ぶりで、2019年の次期市議選から改正後の定数「27」が適用される。
本会議では、代表して金沢浩幸氏(市政クラブ)が提案説明を行い、「議会として率先して範を示すことが必要」と強調。紺谷克孝氏(共産党)と小野沢猛史氏(市民クラブ)が「議会が弱体化し、市民の声が行政に届かなくなる」などと反対の立場で質疑した。市戸ゆたか氏(共産党)と荒木明美氏(無所属)が反対討論、吉田崇仁氏(市政クラブ)と松宮健治氏(公明党)が賛成討論をした。
採決では、共産党と市民クラブ、荒木氏が反対したが、賛成多数で可決された。(山崎大和)