函館市内で8日夜、月が地球の影に完全に隠れ、赤銅色に変色する「皆既月食」が東の空で観測された。またこの日は、天王星が月に隠れる「天王星食」が同時にあり、国内では安土・桃山時代の1580年以来442年ぶりの天体ショーとなった。
国内で皆既月食が見られるのは2021年年5月26日以来。8日の満月は「ビーバームーン」と呼ばれ、午後6時9分ごろから部分食、同7時16分ごろから皆既食が始まり、同7時59分ごろ皆既食の最大となった。国立天文台によると天王星食は同8時50分ごろから月に潜入し、同9時45分ごろ出現した。
国内で次に皆既月食が見られるのは25年9月8日。(山崎純一)