函館市熱帯植物園(湯川町3)の温室で、数十年に一度だけ咲くと言われる多肉植物「リュウゼツラン」(竜舌蘭)が美しい花を咲かせ、訪れた人の目を楽しませている。
リュウゼツランは、職員の手で成長する方向を調整されながら、温室の天井までうねりながらぐんぐんと成長。同園によると、11月12日ごろに開花が確認できた。温室内ではリュウゼツランの貴重な姿を撮影して楽しむ客の姿も見られた。
結実後は数週間で枯れてしまうことから、リュウゼツランの周囲にはすでにいくつかの落ちた花も見られた。NPO法人函館エコロジークラブの鈴木一郎事務局長は「この姿が楽しめるのも10日ごろまでだと思われる。見ごろが終わる前にぜひ足を運んで楽しんでほしい」と呼びかけている。(野口賢清)