北海道付近が引き続き高気圧の張り出しとなり、9日の渡島・桧山地方は気温が上がった。気象庁の速報値によると、北斗市本町で31・0度、木古内町30・6度、函館市美原と八雲町八雲で30・4度を観測し、真夏日となった。函館で9月に2日続けて真夏日となったのは2年連続。
函館では8月30日から9月2日まで秋を感じさせる気温に下がっていたが、3日から夏日が続いている。この寒暖差が影響したのか、大沼国定公園の遊歩道脇では、釣り堀の看板の下に植えられた芝桜が十数輪咲き始めた。同釣り堀の運営を担当する川村幸治さんは「8日に気が付いた。このような狂い咲きは初めて」と驚いている。大沼では修学旅行生も普段と違う季節に増えており、芝桜もにぎやかになった歩道脇を彩っているようだ。
函館地方気象台によると、10日は前線などの影響で大気の状態が不安定となり、雨や雷となる。(山崎純一)