函館のコミュニティーラジオ局FMいるかで、道南縄文文化推進協議会によるプログラム「渡島のJOMONたのしいもん」の放送が今月から始まっている。函館市の大船・垣ノ島の2遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録を後押ししようと、さまざまな形で縄文に携わる人をゲストに招き、縄文の魅力を発信している。
世界遺産の登録審査を担う国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地視察を見据え、函館を中心に縄文の話題や活動に取り組む人を紹介している。
13日の第2回放送では、番組のパーソナリティーを務める佐々木紫さんと、ゲストで函館のケーブルテレビ局「NCV」の番組・函館図鑑出演など、20年以上にわたり縄文に携わるものかき工房取材記者・編集者の高山潤さんが、縄文の魅力を語った。
高山さんは「函館は当時から人の生活があったことが分かっている。約1万年前にもこの場所で人が生活していたと思うと、強い共感を覚えたし、そうした生活を想像するのも楽しい」という。「函館の街や私たちの心に眠る縄文が眠っており、それを呼び覚ましてほしい」と語り、同遺跡群の世界遺産登録をみんなで応援しようと呼び掛けた。
番組は同局で9月24日まで、毎週木曜午前11時10分ごろから放送する。(野口賢清)