【七飯】大沼国定公園の湿地でミズバショウが見ごろを迎えた。東大沼多目的グラウンド・トルナーレ付近では純白の葉が無数に咲き、訪れた人を楽しませている。
ミズバショウの白い部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉が変形したもので、その中に円柱状の花を咲かせる。大沼・小沼では、駒ケ岳の噴火で水の溜まりやすい湿地が多くできたことで、ミズバショウの咲く場所が点在する。咲く時期はそれぞれ違うが今年はいずれも例年より早く、同付近では3月20日ごろから咲き始めていた。
毎年訪れるという函館市昭和の主婦、浦田芳子さん(66)は「今年は咲き始めから急激な気温の低下がなかったせいか、きれいな姿がそろっている。新型コロナウイルスの影響で気持ちが沈んでいたが、久しぶりに楽しく写真を撮れた」と話していた。(山崎純一)