8日の道南は各地で3月中旬から4月上旬の暖かさとなり、気象庁の速報値によると北斗市本町で今年最高の10・1度となり、函館市美原と厚沢部町鶉は10・0度でともに2月13日以来の10度超えだった。
この暖かさや、10日ごろから低気圧の影響で雨を伴う荒れた天気が予想されていることで、七飯町大沼国定公園の冬の風物詩、氷上ワカサギ釣りは、蓴菜(じゅんさい)沼エリアと東大島の太公園エリアで天然の氷上釣りを8日で終了した。両エリアでは今冬、新型コロナウイルス感染拡大の影響で近郊の家族連れや海外からの観光客の利用が大幅に減ったという。
太公園では同日、運営する釣り堀の氷上でも範囲を限定して営業した。素手で仕掛けを触っても厳しい寒さは感じず、訪れた客はシーズン最後の釣りを楽しんでいた。同エリアを担当する川村幸治さん(52)は「釣り堀も氷上はそろそろ不可能なので桟橋からの釣りに切り替える。時間も一人2時間を無制限とするが、お出掛け前は問い合わせを」と話している。
このほか大沼合同遊船でも桟橋からの釣りとしている。問い合わせは(0138・67・2229)、太公園は(090・2810・7347)へ。(山崎純一)