遺愛女子高校出身のイラストレーター、ひづめみか~るさん(46)と、ドキュメンタリー写真家、佑木瞬さん(33)が昨年9月に開催した展示会「遺愛ちゃんがゆく!」で制作した作品のポストカードセットが、同校内の購買部で販売が始まった。同窓会の後押しを受けて実現した〝オフィシャル商品化〟を喜んでいる。
作品は、佑木さんが国の重要文化財で大規模修復工事中の遺愛学院本館で昨年7月に撮影。校舎や教室、階段などの場所にみか~るさんが制服姿の女子生徒の何気ない姿などを描き、青春の一コマを切り取った作品が多くの共感を生んだ。
ポストカードは展示会会場や、東京支部の同窓会の会合などでも好評で、同窓会が運営する購買部での扱いが決まった。購買部で扱う商品は生徒が使う一般的な文具類が中心だが、遺愛の校名が入ったノート、校章のクッキー、美術部員が描いたポストカードなど「遺愛グッズ」も約30種類あり、卒業生の利用もあるという。
みか~るさんと佑木さんは「(在学中に)使っていたレポート用紙と並んでいるのがうれしい。勝手に遺愛をモチーフに始めたことが、公式に認めてもらった感じがする」と話している。
ポストカードは図柄の異なる5枚1組が2種類あり、各1000円(税込み)。購買部は同校関係者以外も守衛に声を掛けた後、事務室を通じ利用ができるが、来校時は購買部(0138・55・4097)に問い合わせを。平日の午前9時から午後3時まで。また、展示会場となった函館あうん堂ホール(松風町)でも販売している。(今井正一)