天皇陛下の即位を市民がちょうちん行列で祝う「御大典奉祝提灯行列」(実行委主催)が26日、函館市内で開かれた。雨の中、日の丸やちょうちんを手にした991人(主催者発表)が千代台公園から梁川町までを行進した。
函館でのちょうちん行列は上皇さまが即位された1990年以来。同公園多目的広場で行われた式典で国歌を斉唱後、道南神社氏子総代会会長の小笠原孝実行委員長(89)が「天皇陛下が御即位され、(正殿の儀の様子に)皆さんも感激したことだろう。令和の時代が素晴らしい年代であるように、皆さんと一緒に祝福したい」とあいさつ。続いて小笠原実行委員長の発声で万歳を三唱した。
行列は同公園を出発後、高砂通から梁川町方向に約800メートル練り歩いた。雨脚が強まる中、参加者の万歳の声が響いたほか、函館八幡宮の剣道場「函館神威館」の子どもたちは「わっしょい、わっしょい」と威勢良くみこしを担ぎ、沿道でも市民が行列を見守っていた。(今井正一)