【江差】道内最古の370年以上の歴史を誇る姥神大神宮渡御祭が9~11日に開かれる。江差観光みらい機構は今年から、山車(やま)や御輿(みこし)の位置情報をリアルタイムで提供する「山車ロケーションマップ」の配信サービスを導入。スマートフォンやタブレットなどのネット端末があれば誰でも利用可能で、同機構は「マップを効果的に活用して祭りを楽しんでもらいたい」と呼び掛けている。
姥神大神宮渡御祭には、13台の山車と御輿が町内を勇壮に練り歩く姿を楽しもうと、毎年全国から大勢の観光客が訪れる。期間中、10日は市街地北部を中心とした下町巡行、11日は同南部地域を回る上町巡行が行われるが、町内の幅広い地域を移動するため、毎年山車がどこにいるかを探すのに苦労する観光客の姿が多く見られる。
今回導入されたロケーションマップは、北海道衛星データ利用ビジネス創出協議会会員のエコモット株式会社(札幌)とKDDI(東京)の協力により実現。同機構の今谷好志さんが、元システムエンジニアの経験を生かして開発に取り組んできた。
マップ上には山車と御輿の現在地がアイコンで示され、5分ごとに更新される。今谷さんは「これまでも山車の移動場所は予定時刻が設定されていたが、その日の運行状況によって大幅に変更となることが多かった。このマップがあれば簡単に確認できるので、暑い時期に効率的に祭りを楽しむ手助けになるのでは」と期待する。
同マップには江差町ホームページのトップページ上の観光情報から入ることができる。スマホやパソコンで無料で利用できるほか、町観光情報総合案内所と追分会館にも専用の確認画面を設置する。サービス提供期間は10、11両日の午前11時~午後11時半。
問い合わせは江差町観光情報総合案内所(0139・52・0117)へ。(小川俊之)