【北斗】道南でも栽培が珍しい紫アスパラガスの収穫が、北斗市細入のハウス内で進んでいる。太くて色鮮やかなアスパラが、ニョキニョキと地面から顔を出している。
NPO法人ソーシャル・エイジェンシー協議会(函館、榊清市代表理事)が、ハウス2棟と露地で2500株を育てる。3月下旬に収穫を始め、現在は1日に5キロ、5月に入ると10キロを収穫でき、10月末まで続く。今年は太いサイズが多いという。
自家製堆肥(特殊肥料)を使った土づくりに力を入れ、農薬や化学肥料を使わずに栽培。栄養剤と害虫予防のため、EM菌(微生物)も散布。有機JAS認証を受けている。
紫アスパラは、抗酸化作用があるアントシアニンが通常のグリーン種に比べ10倍多く含むとされる。あくがほとんどなく、甘みが強いため生のまま食べられる。熱を通す場合は、短時間で処理すると、色や栄養分を保てる。
榊さん(76)は「北海道新幹線開業に合わせ、紫アスパラを使った弁当やスムージーの商品開発を進めたい」と意気込む。あぐりへい屋(東前62)や地元スーパーで販売している。問い合わせは榊さん(TEL090・3773・3003)へ。(山崎大和)