かつて函館にあったロシアホテルを題材に、料理や寸劇を楽しむ「ハコダテ寸劇食堂 令和元年のロシアホテル~傷ついたっていいじゃない編~」が、29日午後6時半からまるたまスクエア(函館市元町2)で開かれる。
同イベントは「令和元年」の今年にロシアホテルを再現し、歌や寸劇、料理を通じて当時の雰囲気を味わってもらおうと、ロシアホテルプロジェクト(北見伸子代表)が企画。5月26日に続き2回目の開催となる。
ロシアホテルは1863年ごろに現在の函館市大町付近にあったとされ、ロシア人のピョートル・アレクセーエフとその妻ソフィアが経営。入港したロシア軍艦の船員らに料理が振る舞われていた。
劇団での活動経験がある北見代表が史実をもとにしたフィクションの台本を執筆し、北見代表が店主を務める「まるたま小屋」が開くイベントなどに参加してきた市民や学生が出演。ロシアホテルのスタッフとして料理を提供しながら、寸劇を披露する。
5月に開かれた初回はプロジェクトメンバーの関係者らを招待。歌のシーンでは来場者も一緒と歌い、大いに盛り上がった。2回目に向けて北見代表は、「あくまでもフィクションだが、歌と料理と芝居で過去と現在をつなぎ、未来につながるイベントになれば」と意気込んでいる。
参加費は2500円で、料理はえせロシア料理のビュッフェで1ドリンク付き。定員20人で、参加には予約が必要。今回の空きは残りわずかのため、同プロジェクトでは早めの予約を呼び掛けている。次回開催は7月20日の予定。予約・問い合わせはまるたま小屋(0138・76・3749)へ。(飯尾遼太)