【七飯】サッカーの明治安田生命J1リーグで10日、川崎フロンターレが2年連続の優勝を決めたことを受け、夏季キャンプ地の七飯町にも祝福ムードと喜びが広がっている。チームは前半戦を3位で折り返し、キャンプ後は11勝3分け3敗で勝ち点最大13差を逆転。史上5チーム目となる連覇を果たした。
チームはW杯中断期間中の6月21~29日、10回目の七飯キャンプを東大沼多目的グラウンド「トルナーレ」で行った。初日に鬼木達監督、キャプテンの小林悠選手、中村憲剛選手が町役場を表敬訪問。練習の合間には昨年に続いて駒ケ岳神社を参拝したり、町内のレストランで大沼黒毛和牛を食べたりした。
選手全員による町内の小学生向けサッカー教室も開催。町サッカー協会の田中亘理事長は「大変うれしい。選手と直に触れ合い、子どもたちもチームを身近に感じているのでは。できれば毎年指導を受ける機会を設けてもらえたら」と話した。
町は祝電を送っており、本拠地の等々力陸上競技場で行われるリーグ最終戦(12月1日)に中宮安一町長が訪れる予定。中宮町長は「連覇は七飯にとっても明るい話題で喜ばしい限り。今後もつながりを持って応援したい」と喜んだ。
小林選手はチームを通じてコメントを寄せ「シーズン序盤はなかなか勝ちきれない時期もあったが、キャンプを機にチームの戦い方が整理でき、その後はしっかり結果を出し続けることができた」と振り返った。
来季の目標については「リーグ戦の3連覇。そしてACL(アジアチャンピオンズリーグ)を含めた全ての大会のタイトル獲得を目指し、チーム一丸でファンやサポーターと共に戦っていきたい。七飯キャンプからいつもチームはコンディションが上がっており、また来年もキャンプに行きたいし、優勝報告をしたい。たくさんの応援をありがとうございました」とメッセージを送った。(稲船優香)