日本自動車連盟(JAF)函館支部は2日、函館市中央自動車学校(西桔梗町515)で開き、マイカーを使用した実技型安全講習会を参加した7人が多彩なカリキュラムで交通安全意識を高めた。
日本自動車工業会、全日本交通安全協会との共催。マイカーの特性を知ってもらおうと毎年実施している。
講習では、9メートルの感覚で並んだパイロンを使ったスラローム走行で内輪差や車幅感覚、スムーズなハンドル操作を学んだほか、危険を感じてブレーキを踏み、効き始めるまでに車が進む距離(空走距離)を走行速度ごとに測り、進んだ距離の違いからスピードダウンの重要さを理解した。また、衝突被害軽減ブレーキの性能を搭載車に試乗して体験した。
JAF北海道本部の中川順一事業部長は「運転技術が一日で飛躍的に上がることはない。運転中は常に危険を考え、適切な速度と危機回避を心掛けて」と話す。
講習に参加した桔梗町の多胡豊さん(71)は「昨年初めて参加して今回で2回目。この講習は、他では体験できないことが学べるのでありがたい」と目を細めた。(柳元貴成)