7月1日開催の「2018函館マラソン」で、海外ランナーのエントリー数が266人(前年比200人増)と過去最多を記録したことが分かった。市観光部が、台湾発のランニングサイト「運動筆記」に函館マラソンの魅力を紹介する記事を掲載し、海外需要の掘り起こしに成功したほか、海外ランナーが申し込みしやすいウェブサイト窓口を今年から整えたことも後押しした。
今年のエントリー総数は国内外合わせ8404人。このうち、海外ランナーは266人で、国籍別では香港が最多の93人、次いで中国が79人、台湾が70人で、中華圏が9割を占めた。このほか、タイが5人、米国とシンガポールが各4人、オーストラリアが3人、ニュージーランドと南アフリカが各2人、フランス、チェコスロバキア、ポーランド、英国が各1人となった。
海外エントリーの促進に向け、同部は日本最大級のランニングサイト「ランネット」と同様に、PR効果が高い運動筆記に着目。中国語の記事を2月25日から、フェイスブック上にも同20、26日の2回掲載した。内容はマラソンと一緒に函館観光も楽しめるほか、海鮮丼、メロンなどフードが充実している点などをアピール。同部は「函館は台湾人観光客が最も多く、直行便も就航している。いろいろな楽しみ方を提案する必要があり、マラソンも有効なツールの一つになる」と強調する。閲覧件数の多い市公式観光情報サイト「はこぶら」にも、英語や中国語など7カ国語で記事を掲載した。
海外でのマラソンなどのスポーツイベントのポータルサイト「JTBスポーツステーション」は、海外ランナーが個人で申し込める窓口。英語と中国語に対応しており、ウェブ申し込みで手続きがスムーズになった。
市は、海外ランナーの増加は大会の格が上がり、経済波及効果も高いことから、今後も多角的に施策を展開していく考えだ。(山崎大和)
オフィシャル応援団に17団体421人
今年の大会を沿道で盛り上げるオフィシャル応援団が決まった。17団体421人(最少2人~最多80人)が参加予定。沿道で熱いパフォーマンスを繰り広げ、ランナーの力走を後押しする。参加団体は次の通り。
北大水産学部第47代応援団▽アールダンスカンパニー▽全日本空輸▽石崎町会▽YOSAKOIソーラン祭り南北海道支部▽湯の川温泉旅館協同組合▽市立函館高校チアリーディング局▽テーオーホールディングス(鼓隆塾元流派、滑田系函館鬼剱舞保存会)▽梅后流かっぽれ梅房会▽みちのく銀行▽北ガスグループ▽函館大ベイエリア・サテライト▽郷土芸能函館巴太鼓振興会▽スターバックス函館ベイサイド店▽函館白百合学園中学高校吹奏楽団▽チーム「万代町商興会と水産高校」▽函館商工会議所青年部