コスタ・クルーズ社(イタリア)の豪華客船「コスタ・セレーナ」(11万4261トン)が15日、函館港に初寄港した。函館に入港したクルーズ船の乗客としては過去最多の3003人が乗船。着岸した港町埠頭(ふとう)には貸し切りバス約70台が並び、乗客を出迎えた。
同船は全長約290メートルで、客室数は1502室。釜山(韓国)発着で、ウラジオストク(ロシア)や室蘭を経て、午前6時半ごろ函館に入港した。市港湾空港振興課によると、これまでの乗客の最多は、昨年寄港した「ダイヤモンド・プリンセス」の2881人。
乗客はほぼ韓国人で、8割以上に当たる約2500人が市内、近郊を巡るオプショナルツアーに参加。バスで大沼やトラピスチヌ修道院、五稜郭公園などを訪れた。
この日、金森赤レンガ倉庫周辺は修学旅行生や客船の団体客らで大混雑。市内外で洋菓子店を展開するペシェ・ミニョンによると、「金森洋物館店」は入り込みがピークとなった午前11時からの1時間で、通常の2倍の売り上げがあったという。
同船は午後5時ごろ函館を出航し、釜山へ戻った。(山田大輔)