道が整備を進めている函館市内の都市計画道路「文教通」のうち、日吉町側と滝沢・榎本町側を結ぶ420メートルの工事が完了し、30日午前10時に供用を開始する。周辺道路の混雑解消や歩行者らの安全確保が期待される。
函館建設管理部によると、文教通は道道函館上磯線(産業道路)と函館南茅部線を結ぶ延長2・7キロ。完成したのは2011年11月に着工した市道日吉中央通と見晴公園通を結ぶ区間。420メートルのうち、130メートルが函渠(かんきょ)工、26メートルが橋梁工区間となる。道路は片側1車線で、車道各3メートルと両側の歩道などを合わせた幅員は計21メートルとなった。総事業費は約60億円。
整備前は幅5メートルと狭かったが交通量や歩行者も多く、円滑な通行確保が課題だった。同管理部道路課は事業効果について「朝、夕の時間帯を中心とした産業道路の慢性的な渋滞緩和が期待される。通学生も多い路線で、歩行者の安全につながる」としている。(今井正一)