各学校が夏休み入りし、最初の日曜日となった30日、函館市内では各地でさまざまなイベントが開かれた。曇空から時々太陽が顔を出す過ごしやすい天候の中、家族連れや観光客らで各会場はにぎわいをみせた。
◇ALOHAはこだて華やかに
函館市豊川町のBAYはこだてイベント広場では、米ハワイの食と文化を楽しむイベント「第2回ALOHAはこだて」(実行委主催)が開かれた。フラのステージなど盛りだくさんの内容で、会場は終日南国ムードに包まれた。
海と山に囲まれた函館の自然環境がハワイとよく似ていることから、函館のまちでハワイを存分に感じてほしいと、昨年始まった。
今回はハワイ・マウイ島在住で、函館でもフラダンス教室を開校しているハーラウ・フラ・カウルオカラ・ジャパン主宰のウルベヒ・グェレロさんを迎え、ハワイの伝統儀式(お祈り)で幕開け。
ハーラウによるフラステージでは、鮮やかな衣装を身にまとった女性たちが優雅で息の合ったショーを披露し、客席から「きれい」「上手」などと歓声が上がった。
このほか、フードコーナーやハワイタウンショップ、ハワイ旅行券が当たる抽選会もあり、来場者は函館にいながらハワイ気分を満喫していた。(山崎大和)
◇ペリーボート競漕で熱戦
函館港の若松南ふ頭では、函館ペリーボート競漕(実行委主催)が行われた。一般の部は桧山管内3消防署の署員による「ザ・レスキュー」、女子の部は「上ノ国汐吹女性部」が優勝し、桧山勢が白熱のレースを制した。
函館港まつりの協賛行事で、今年で9回目。一般の部41チーム、女子の部7チームがエントリーし、往復150メートルのコースで競った。漕ぎ手6人、リズムを合わせるドラと舵取りの計8人がボートに乗り込み、波しぶきを上げて海上を疾走した。
初回から出場している上ノ国汐吹女性部は敗者復活戦を勝ち上がり、念願の初優勝。監督の仲澤嘉彦さん(57)は「予選で敗れたチームに決勝でリベンジできた。女の意地が勝因です」と笑った。
ザ・レスキューは連覇で強さを見せつけた。江差消防署の京屋忍さん(26)は「決勝直前に上ノ国の女子チームが優勝して気合が入った。プレッシャーもあったがうれしい」と笑顔。「挑戦者を待っています」と来年を見据えていた。(稲船優香)