函館理容美容専門学校(中島眞之校長)理容科の学生3人が、19日に札幌市で開かれた「第70回北海道理容競技大会」(道理容生活衛生同業組合主催)で最優秀賞など好成績を収めた。学生部門の創設から数えて15回のうち、最優秀賞獲得は13回に上る。3人は7月25日に札幌市で開かれる全国理容美容学生技術大会道地区大会に向け、意気込みを新たにしている。
学生部門は3種目あり、道内の理容科を擁する専門学校5校から29人が出場した。理容技術の基本である角刈りにアクセントを加える「クラシカルバックバリエーションセット」では、田島郁哉さん(2年)が最優秀賞。「うれしいが、詰めが甘く、雑な部分もあった」と振り返り、学生大会に向けて「練習するしかない」と気を引き締める。
パーマをかけるロッド巻きの美しさを競う「ワインディング」は、佐藤晴香さん(1年)が優秀賞。美容師免許を持っているが、配列などは美容のワインディングと異なるため、ひたすら練習を重ねた。学生大会は「今大会より小さなロッドを使い、巻く本数を多くして攻めの姿勢を貫く。悔しさをばねにして絶対に優勝したい」と話す。
7・3分けに基本技術が盛り込まれた「ミディアムカット」では、安藤麻央さん(2年)が敢闘賞。「納得していない」と悔しさをにじませる。学生大会はクラシカルバックバリエーションセットに出場。狙うは2年連続の全国進出だ。「同じ種目に出る田島さんと競い、1位で全国に行きます」と力を込める。
学生大会には理容科6人、美容科13人が出場し、11月に東京都で開かれる全国大会出場を目指す。(稲船優香)