• 函館新聞デジタル
    ご購読申込はこちら
  • 2024年春
    人事・本社来訪
  • 参加者募集
    写真の日プロジェクト
  • 求人情報
    総務経理スタッフ、記者

江差で104年ぶり群来 海藻にニシンの卵発見

 【江差】日本海に面する町内のかもめ島で見つかっていた海面が白く濁る現象について、桧山振興局水産課は2月28日、ニシンの産卵活動で起きる群来(くき)だったと発表した。同日午前に地元漁業者が見つけた海藻についた卵の状況から断定。江差での群来は1913(大正2年)以来104年ぶりで、漁業者や行政など桧山全体で臨む稚魚放流などによる資源復活への取り組みに弾みがつきそうだ。
 群来は26日午前7時ごろ、近所の漁師でニシンも捕る青坂貴章さん(52)が見つけた。この日午前6時半ごろに漁から戻り、犬の散歩中に海面の異変に気づき「雨は降っていないのにホンダワラがあるところだけが白くなっていた。数日前にニュースで見た石狩の群来のことが頭にあったので、まさかと思ったけど漁協にすぐ電話した」と振り返る。
 白く濁っていたのは長さ150メートルほどで、発見直後から一帯を関係機関で調査。27日にはダイバーも加わったが卵の発見には至らず調査を打ち切っていた。ところが28日午前、ナマコの潜水漁業に従事するひやま漁協所属の漁業者が、近くの水深13メートル付近で偶然に、卵が付着した海藻を発見。道の桧山地区水産技術普及指導所に持ち込み調べた結果、ニシンの卵だと分かった。
 桧山沿岸の日本海では、2009年から「ひやま地域ニシン復興対策協議会」(会長・工藤昇上ノ国町長)がニシンの稚魚を育て、16年には過去最大の100万匹を放流。今年も初夏に同規模の放流を予定している。工藤会長は「継続は力になる。不振を極める日本海漁業において、群来を一つのエネルギーに起爆剤として今後も地域で力を合わせて臨む」と話す。
 同課によると今後の調査予定はないが、「この卵がふ化を迎えるまで注視しながら見守りたい」としている。(田中陽介、野口賢清)










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 五島軒、新業態のカフェ27日に営業開始 本店1階ロビー アフタヌーンティーなど
      2. 公用車で物損事故、職員を懲戒処分 函館市
      3. 無事故無違反で賞品ゲット セーフティラリー5月1日から受け付け
      4. 函大谷が団体戦優勝 個人戦3階級V 柔道・高体連春季大会
      5. 鈴木知事「説明なく承知せず」 新幹線札幌延伸30年度延期で
      6. 大泉市長「実現に向け検討」 新幹線函館駅乗り入れ 市議に初めて直接説明
      7. 開幕戦は函水―函西 春季高校野球、組み合わせ決まる
      8. 脳ドック受診者再募集 函館市
      9. はいや建築設計事務所が破産開始決定 負債3000万円
      10. 強い眠気、生活に支障 特発性過眠症

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      4月26日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト