【江差】全国から寄贈を受けたひな人形を飾る「第6回江差・北前のひな語り」(江差町歴まち商店街協同組合主催)が2月4日~3月20日、町内各地で行われる。今年は65カ所に計190組を並べ、江差の冬景色を温かな雰囲気で彩る。
ひな人形を通じた町民と観光客らの語り合いや、冬場の景観美の充実を狙う江差ならではの文化事業。展示場所は民家やカフェ、役場、病院、桧山振興局、金融機関などが協力。飾り付け作業は26日から始まり、30日は地元の中学生たちも協力した。
姥神大神宮近くの「カフェ&スイーツ 壱番蔵」(姥神町)では、足場を組んで高さ5メートル×幅9メートルに16組。30日は作業終盤で、風情ある蔵の雰囲気になじむように、穏やかな表情のひな人形がずらりと飾られた。
作業した上田誠さん(61)は「全国からの寄贈に対する感謝の思いと、大事に扱わなければという責任の気持ちで準備している。多くの人に見てもらいたい」と話している。
商店などの展示は定休の場合もあるため確認を。問い合わせは実行委事務局の江差商工会(0139・52・0531)へ。(田中陽介)