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「大滝の戦い」痕跡を追え! 上ノ国で水中遺物探査

 【上ノ国】町教委文化財グループは1日、町館野の大滝の沢付近の海域で箱館戦争「大滝の戦い」に関する水中遺物探査を実施した。水中ドローンで海中の様子を動画撮影し、海底の様子と砲弾などの遺物がないか確認した。大滝古戦場跡に関する本格的な調査は今回が初めて。
 大滝の戦いは旧暦の1868(明治元)年11月14日、町石崎地区から南に約3・2キロの国道228号の大滝橋周辺で行われた松前藩と土方歳三率いる旧幕府軍との戦い。
 大滝の沢の北側に松前藩は陣取り、旧幕府軍は沢の南側から攻め入る。沢は深く、つづら折りの斜路「十三曲」の難所があったため、旧幕府軍は銃隊の一部を西側の山中から北部に迂回(うかい)させ、松前藩の陣屋を奇襲攻撃したとされている。今回の調査は、このときの攻撃が海側に向けて行われたものとみられることから、放たれた砲弾などが海底に沈んでいないか状況を確認する目的で行われた。
 調査には同グループの塚田直哉学芸員と佐藤貢平学芸員、熊谷友良主査の3人が参加。上ノ国漁港汐吹地区所属の漁船1隻をチャーターし、水中ドローンは町教委と2019年に相互協力協定を締結した札幌学院大学の臼杵勲教授(考古学)の機材を借り受けた。
 調査は古戦場沿岸の水深約8メートル前後の海域で行い、佐藤学芸員がドローンを操作、熊谷主査が補助した。塚田学芸員はシュノーケリングで調査予定だったが波の影響で中止し、古戦場の現況を伝える三次元モデル作成のための写真撮影を行った。
 調査実施後、上之国館調査整備センターでドローンが記録したデータを確認。波を打ったような砂地の海底の様子が映るとともに銃弾のようなものも記録されていたが、実際に潜って確認しなければ石などとの判別は難しいという。塚田学芸員は「きれいな砂地の海底という現況がわかった。来年度は潜って、金属探知機などで探査をし、反応を確認したい」と意欲を新たにした。
 今年度は陸上での金属探知調査も今月中に実施する予定。(入江智一)
 函館新聞デジタルに動画=二次元コード参照










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