北斗市の毛無山の中腹、檜沢の滝に向かう渓流沿いにサンカヨウが花をつけ始めた。
サンカヨウは、直径2センチほどの純白の花をつける多年草。冷涼で湿度が高い山腹に生え、フキのような大2枚の葉の上に花が付く。サハリンや中国と日本の一部に見られない希少種。
花びらが雨に濡れると精巧なガラス細工のようになり、童話「シンデレラ」のガラスの靴のようと表現されることもある。テレビCMやアウトドアブランドのカタログの表紙に取り上げられたこともある。
開花からわずか1週間ほどで散ってしまうため、透明なサンカヨウを見ることができるのは珍しい。(佐藤由紀彦)