1日から始まった「青森県・函館観光キャンペーン」の開幕記念として4日、2002年まで函館?青森間を走行していた快速「海峡号」が1日限りで復活、1往復限定で運行された出発式が行われたJR函館駅には、13年ぶりの雄姿を一目見ようと大勢のファンが詰めかけた
同列車は、1988年の青函トンネル開業時に誕生特急「スーパー白鳥」の運行開始に伴い、2002年11月30日で役目を終えた
出発式では、渡島総合振興局の三戸部正行局長が「北海道新幹線開業を迎える歴史的な節目に、海峡号が復活するのは大変意義深い」とあいさつテープカットに続き、鳴海正駅長の合図で「復活海峡号」が悠然と走り出すと、青函連絡船摩周丸が汽笛を鳴らし、出発に花を添えた
札幌市から駆け付けた逵琢博さん(27)は「中学校の修学旅行で利用した感激と懐かしい気持ちでいっぱいになった」と興奮した様子津軽海峡線の沿線にも全国から大勢の鉄道ファンが詰め掛け、1日限りの列車の姿を写真に収めようと、思い思いの場所で必死にシャッターを切っていた
この日、函館と木古内の両駅では、同列車の運行に合わせて観光客をもてなすイベントが行われた木古内駅では、伝統芸能「みそぎ太鼓」の勇壮な音が響く中、町職員やPRキャラクター「キーコ」のほか、武者姿の松前町職員が駆け付け、列車から降り立った客に歓迎の意を伝えた
JR北海道によると、「復活海峡号」は往復で418人分の座席を販売し、発売開始の6月9日に完売したという(山田大輔、金子真人)