【七飯】4日早朝、七飯町大中山1~2の道営団地の駐車場とその付近に停めていた車両の窓ガラスやタイヤなどが壊されているのが見つかった。少なくとも39台の被害が確認され、500メートル圏内の犯行現場と似た被害状況から、函館中央署は同一犯による器物損壊事件として捜査している。
同署によると、4日午前6時半ごろから110番通報が相次いだ。現場は国道5号近くで、駐車帯や路上に縦列で停めていた乗用車や軽乗用車のガラスが割られたりしたほか、ドアミラーの破損、タイヤを刃物で切り裂くパンク被害が目立った。捜査関係者によると、3日夕から4日午前5時ごろにかけての犯行の可能性が高いという。
近所の女性によると3月31日にも、周辺で同様の被害が起きていた。パンク被害に遭った70代男性は「車を使えず今日の用事がだめになり、腹立たしい」。ドアミラーなどを壊された20代の夫婦は午前5時すぎに異変に気付き「昨夜から家にいる時は何も音は聞こえなかった。修理代やタイヤの購入など、余計な出費でとても迷惑だ」と憤りを隠せない様子だった。
修理に駆け付けた業者の男性は「犯人はどこを狙えば壊れやすいかなどを熟知している。(多数の被害車両から)単独ではなく複数による犯行の可能性もあるのでは」と話していた。